レースコラム

ルールについて

ルールってなに?

競技面のルール

オートバイを使用した競技である以上、常に危険と背中合わせであることはおわかりだと思います。リンクスのレースでも「転倒してひかれる」事故が何度かありましたが、これって公道だったら「交通事故」ですよ。過去、他のミニバイクレースで死亡事故が起こっているのは紛れもない事実です。
危険度を低くするため、安全性を高めるために競技規則があります。

レース中に転倒があると黄旗が振られます。黄旗区間は追い越し禁止です。もし、黄旗区間で追い越しをすると、ペナルティ(減算など)が課されます。
ここで考えてほしいのは「ペナルティをとられるのがイヤだから、ルールを守る」のではなく、「安全を確保するために黄旗を守る」ということです。
つまり、ルールを守ることは大切だけど、それ以上に大切なのは「なぜ、ルールがあるのか」ということを一人一人が理解することだと思うんです。

例をとってみると、
1.自分の目前で転倒車がでました。
2.黄旗が出るまでに一瞬のタイムラグがあります。
3.黄旗が出るまでの一瞬に、限界走行をしてもよいのか、減速すべきなのか。
【答え】ライダーさんが「ルールの本当の意味」をわかっていれば対処方法は明らかですね。

車両面のルール

ひとつは安全を確保するための車両規則があります。(ワイヤーロックなどですね)この規則の存在意義は明白です。転倒した時にオイルもれしないよう、部品ののバリや鋭利な突起物でケガをしないように、ということですね。

もうひとつはマシンの改造を制限する車両規則があります。オープンクラス以外は、基本的にエンジン出力に影響すると予測される改造は許可されていません。

ミニバイクレースはスポーツですから、イコールコンディションを保つために車両規則があります。定められた車両規則の下で、操作技量、メンタルコント ロール等々の全てを含めた『自分の技術』を競い合うからスポーツなんです。マシンチューニングを自慢したい人は改造OKのクラスに参加すればよいのです。

現在のミニバイクレースの車両規定について

現在、各地で開催されているミニバイクレースにおいて主流クラスは、エンジン本体の加工(ポート研磨、シリンダーヘッドの面けん、クランクケースの加工他)、改造は認められていません。
知識のある方が初めてミニバイクレースを始めようとすると、「何を改造しようか」と考えがちですが、現状ではSPクラスやSTクラスは「チューニングする」ということができない規定となっています。カリカリにチューニングしたい方は「オープンクラス」へご参加ください。
ロードレースをやっていた方にありがちなのが、「ロードレースの規定では認められていた」という見解が、ミニバイクでは車両規定 に違反している場合があるということです。ミニバイクにはミニバイクの規定がありますことをご理解ください。
ミニバイクレースの雰囲気として、「不正」に対する嫌悪感は深いものがあります。軽い気持ちで車両規定の違反をすると周りから白い目で見られて、参加しずらくなります。まずは規則書を読むことから始めましょう。

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